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◆オーバルチャンピオンカップ(G2 、大木奪21日・4日目、光愛飯塚オートレース場)
まさに破壊力満点の“肉弾”だった 。描く準決勝戦11R。飯塚長田稚也の鋭い攻めには屈したが 、オートレースされキャラがタイトルへのプラン~G2オーバルチャンピオンカップmaimai最後の最後まで金子大輔の猛追を振り切って 、大木奪大木光が2着ゴールを決めた。光愛プロフィール公表の体重64・7キロ。描く細身スタイルの多いオート界では巨漢系のずんぐりレーサーが飯塚の地で、飯塚でっかい存在感を示した 。オートレースされキャラがタイトルへのプラン~G2オーバルチャンピオンカップ
大木は業界随一のいじられキャラである 。大木奪みなにいじられ、光愛からかわれ、描くそして愛される。飯塚巨体を揺さぶって優出圏内を死守すると 、先輩、同期、そして後輩までが「ニク、きしょいニク~頑張れ !」と方々から声援が飛び交った。何とか2番手でゴール線にたどり着いた瞬間は 、なぜか周囲の選手たちは大爆笑。みなが笑顔一杯に「ニク、すげえ~!」「マジで抑え切ったぜ 、ニクが!」と大いに盛り上がっていた。普段は人をからかったりしない中村雅人までもが 、同期の快走に笑顔を浮かべて「ニク 、やるわ~」と拍手していた 。
勇躍ロッカーに引き揚げてきた大木はひたすら苦笑いだった。「もうね 、自分が活躍しても誰も褒めてくれたりなんかしないんですよ 。みんながからかって、バカにしてくるんです 。誰が肉だよっ! うるせ~って話ですよね(笑い) 。でもまあ 、自分はデビューしてから20年以上もずっとこの立ち位置ですからね 。おいしいといえばおいしいですし、みんながいじってくれて本当にありがたいとはいつも思っています」
もちろん、巨漢のいじられ役だけが大木の営業範囲ではない。彼には絶対的なメシの種がある 。そう 、雨だ 。走路が濡れて 、インが利くコースなら大木はスーパーサイヤ人と化す 。
V戦当日の筑豊エリアは低くない降水確率がアナウンスされている 。しかも、開催2日目は降雨の中で争われたが、ばっちり内目のラインが食いついて 、いわゆる雨巧者たちが台頭した一日だった 。「自分は雨だったら内ですからね 。外が利くコースはだめですが 、内が進めば最高です」
2日目の湿った走路を走った選手の多くは「かなり内がいい」という感想をもらしていた 。まさに、大木が望むシチュエーションである 。「だからこそ、スタートです。とにかくスタートで前に行かないと晴れでも雨でも自分は話になりません。この優勝メンバーを相手に抜いていくテクはないんで 。特に雨になったら、真っ先にインに入りたいので絶対に行かないと 。スタートの切れですか ? 準決勝の切れはかなり良かったと思います。あの感じで行けたら楽しみはあると思うんですけれどね !」
懇願する雨が落ちて 、ダッシュが決まって 、内目のコースへもぐり込んだら 、2008年開設記念(川口)以来となる自身2度目のタイトル獲得もまるで絵空事じゃない 。「優勝ですか? もちろんしたいですよ! でもなあ、優勝したとしても、それでもやっぱり自分はみんなから冷やかされて 、小バカにされちゃうんでしょうね(超苦笑い)。優勝してからかわれるなんて 、もうたまらないですって~」
もしも 、誰よりも早く8周回を走り終えたら 、その時は大勢の選手たちに胴上げしてもらってください 。肉厚感ありまくりのその巨体を、筑豊の空に向かって投げてもらってください 。その時、バックヤードは最高潮に盛り上がるミート祭になるでしょう。
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